
「自然の理(ことわり)」
ふと仕事が終わった後に、降ってきた言葉だった。
先ほど患者さんが帰られた後の、何気ない時間に、無意識のような状況下で。
患者さんの身体を通して、こちらに何かが伝わったのかもしれない。
鍼灸、そして身体と向き合っていると、思いがけないメッセージを頂ける事がある。
それは決して派手なものではなく、つい見過ごしそうになるような、微かな感触。
しかし、そこには何か、が確かに存在していた。
その何かに向けての誠実な態度こそが、鍼灸における「技」、と呼べるのかもしれない。